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北海道留萌市にある、日蓮正宗・開道寺のブログです


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御会式も終わり…

また久しぶりの更新になってしまいました。

10月は御会式の月でした。
開道寺の属する北海道第二布教区(道北)8ヶ寺を僧侶が巡回し、各寺院での御会式が奉修されます。
当・開道寺でも10月4日・5日の両日に無事奉修させていただきました。
ご参詣いただいた皆様、また、この日を楽しみに準備や接待のお手伝いをいただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。

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御会式は総本山で明日・明後日と奉修される「御大会(ごたいえ)」に倣った行事で、弘安5年・旧暦の10月13日、宗祖日蓮大聖人様の御命日にちなんで行われる、本宗最大の法会です。
御命日といっても、いわゆる法事として、忌みごととして執り行うのではなくて、お祝いの法会と位置づけられます。それは、この日、鎌倉時代にお生まれになった生身の日蓮大聖人様はお亡くなりになりましたが、そのことによって逆に、御本仏としての日蓮大聖人様が過去から未来まで永遠におられて、私たちをいつでも見守り救ってくださる、仏様としての「三世常住(さんぜじょうじゅう)」のお姿をお示しになったこと、そのことをお祝いするからです。

ふだんは無常を表す色花を決して飾らないお寺の御宝前に、この日だけは手作りの桜花を飾りお供えします。これは、日蓮大聖人様の御入滅(仏様がお亡くなりになること)にあたって、宇宙法界がこれを惜しみ、また御本仏の常住を祝って、時ならぬ桜花が一度に咲いたという言い伝えによるものです。

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この御会式では、日蓮大聖人様の『立正安国論』や、歴代の猊下の「申状」が捧読されます。申状とは、時の為政者に対して、正しい仏法を信じ、その教えを基調として国を治め、民の暮らしを安らかならしめんことを願って捧げられた文書です。
これを捧読するのは、大聖人様・御歴代上人様の烈々たる立正安国・折伏弘教の御精神を拝し、末代の私たちの信仰の鑑とするためです。
また両日ともに、布教区管内僧侶による布教講演もおこなわれました。

今年も無事に、また盛大に、この御会式を奉修させていただけたこと、ほんとうにありがたいことでした。
関係各位に、またいつもお世話になる御近隣の皆様にも、心から感謝申し上げます。

例年、この御会式の巡回の最中に雪が降りはじめるのですが、今年は期間中、雪の日がまったくありませんでした。10月中には一部であられが降る日もあったものの、8ヶ寺・1000キロ近くにもなる移動のあいだ、降雪や凍結がなかったのはありがたい限りでした。

そんなわけで御会式も終わり11月に入り、何度か吹雪の日もあり、気温も下がってきました。
北海道も、いよいよ長い冬に突入です。
寒さに負けない地道な信心で、ともどもにこの冬を元気に乗り切ってまいりましょう。
皆様がお健やかに冬をすごされますよう、心からお祈りします。