去る5月4日(日)、広布唱題会終了後の午前10時20分から、「折伏勉強会」を行いました。
以前一時期に定例の勉強会を行っていたのですが、その後住職の都合でしばらく休止していました。
しかし今般、新たに日程やテキストを考慮して、再開にこぎつけることができました。
今回からテキストは、『妙教』の基礎教学コーナーを使用することとし、今回は同誌6月号の「十界互具」(じっかいごぐ)を、ご参加のみなさんと一緒に学びました。
「十界互具」とは天台大師様の説かれた法門の中でも、一念三千の法理の基礎となる重要なものです。
私たちの生命の状態について、地獄界・餓鬼界といった苦しみの境界(きょうがい)から、菩薩界・仏界といった崇高な境界まで十種に配列して説かれたのが「十界」ですが、その一つひとつの生命の状態の中に、さらに十界がそなわっているというのですね。
つまり私たちのように、日々、六道輪廻(ろくどうりんね)を繰り返す凡夫の生命にも、仏様と同じ尊いいのちが宿っている。
逆に、仏様のお命の中にも三悪道・四悪趣と呼ばれるいのちをそなえておられる。
仏様のお命の中に私たち凡夫と同じ苦しみの命が宿る。
これが仏教の、なかんずく法華経のすごいところだと思います。つまり、仏様は私たちの苦しみの命を、よくご存じでいてくださっている。だからこそ、法華経の仏様はほんとうの意味で、私たちを救ってくださることができるのですね。
そしてその仏様のお命と、私たちの命とが「境智冥合」(きょうちみょうごう)して、私たちの中に宿る尊いいのちを引き出して、そのいのちを光り輝かせながら、尊く充実した生涯を送ることができる…。それを知ることが、この「十界互具」を学ぶ意味だと思っています。
今回は、私たちが毎朝毎晩の勤行で触れるお経文や御観念文も引き合いに出しながら、約一時間、勉強をしました。
私自身、みなさんに解説をさせていただくなかで、基礎的な御法門をあらためて学んで心に入れることができ、ほんとうに勉強になります。
私たちの信心を磨くため、来月以降もまた、みなさんとご一緒に楽しく学んでいけたらと思っています。
それにしても、また数ヶ月間このブログを更新できず、ごぶさたしてしまって申し訳ありません。庭園の雪もようやく融け、いよいよ春本番。これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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