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今月の拝読御書(H27.5月号)

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開道寺寺報『正語』 H27.5月号より


【今月の拝読御書】

『立正安国論』 (御書248ページ後ろから6行目)

悦ばしいかな、汝(なんじ)蘭室(らんしつ)の友に交はりて麻畝(まほ)の性と成る。誠に其の難を顧みて専ら此の言を信ぜば、風和らぎ浪静かにして不日に豊年ならんのみ。

(通解)
喜ばしいことに、あなたは私(日蓮大聖人)と交わったために謗法を捨てて正法を信ずることができた。それはちょうど、麻畑の中に生えると蓬もまっすぐに伸びることに似ている。まことに近年の災難を顧みて、ただ私の言葉を信じて正法に帰依するならば、風は穏やかに波は静かに、国中が豊作となるであろう。

(解説)
「蘭室の友」とは、蘭の花がいっぱいに咲いた部屋にいると、よい花の香りが着ている服にも移るように、よい友人・高い徳をもった人と交わりをもつことで、自分にもよい影響がもたらされることを言います。
また「麻畝の性」という言葉も、もともと曲がって生える性質を持ったヨモギも、まっすぐに生える麻の畑の中に植えるとそれに影響されてまっすぐに伸びるというところから、正しい人に影響されて自らの心や振る舞いが正しくなっていくことをたとえています。
『立正安国論』の御文においては、御本仏・日蓮大聖人様の正しい教えに触れることで、人々が正法にめぐり会い、人々の信仰が正されていくことを「蘭室の友」「麻畝の性」と仰せられます。そして、この御文を私たちの信心の上に拝すれば、何よりも大聖人様のお命である御本尊様に向かって南無妙法蓮華経のお題目を唱えることであると申せましょう。
さらには、私たち法華講員が、家庭でも、また講中にあっても、ともにお題目を唱え、声をかけあい、明るく集っていくことで、お互いが「蘭室の友」として、お互いに信心の面でのよい影響を与えあっていくことができます。
これこそ法華講の理想とする「異体同心」のひとつの表れです。明るく元気にお題目を唱え、たがいに祈りあい励ましあえる講中を構築していきましょう。

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